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「投資」は怖い?正しい知識で投資を味方に

相談者にアドバイスをする中で、貯蓄の利率を増やす必要があり、「投資」を提案することがあります。

ですが「投資」に対して、マイナスなイメージを持っている人が少なくないようです。正しく理解すれば、「投資」はあなたのライフプランの強い味方になってくれるはずです。

FPサポート研究所 高橋昌子が、「投資」の正しい知識をお伝えします。

 

「投資」のマイナスイメージの背景

「投資」にマイナスなイメージを持つ人は、

  • 投資は怖い
  • 損をしそうだ

と、「投資=ギャンブル」という風に捉えている人が多いようです。そして、「ラクして儲ける感じで、印象が良くない」とも。

「投資=ギャンブル」では決してありませんし、「投資」は、広い意味で社会への貢献にも繋がります。

こうしたマイナスのイメージを持ってしまう背景には、そもそもなぜお金が増えるのか、その仕組みを知らないことがあるように思います。

お金が増えるのは、お金を「働かせる」からです。

 

まずはお金が増える理由を理解しよう

お金は家に置いておくだけでは、ちっとも増えません。いわゆる「タンス預金」です。このとき、お金はちっとも働いていないのです。家においておく「タンス預金」が安全ではないと考える人の多くは、銀行に「預金」をします。

預金は銀行がお金を働かせている

この「預金」、正しくは銀行で定期預金などの金融商品を購入することになるのですが、多くの人は銀行にお金を預けているだけだと思っているかもしれません。では、なぜ利息がつくのでしょう。実は預けたお金を銀行が働かせているからなのです。

「預金」した私たちのお金を、銀行が企業に貸したり、国債を買ったりすることで、お金を必要とされるところで働かせているのです。そこで働いたお金が利益を生み出すと、結果として私たちに利息として戻ってくるのです。

つまり、銀行の定期預金などの金融商品を通じて、お金を働かせているのです。

直接「投資」をした場合

では、直接お金を働かせればどうでしょう。中間マージンがない分、より多く利益が戻ってきます。

私たちがお金を働かせる、これが「投資」です。その方法としては、

  • 企業にお金を出資する「株式」
  • 企業にお金を貸す「債券(社債)」
  • 国にお金を貸す「債券(国債)」
  • 運用会社を通じて企業にお金を出資する・企業や国にお金を貸す、「投資信託」

などがあります。「株式」「債券」「投資信託」は、お金を必要としている企業が、そのお金を使って事業を行うことで利益が生まれ、その利益が私たちのもとに戻ってくる仕組みです。その企業でお金がいい働きをすれば、その分大きな利益として戻ってくるし、働きが悪ければ、戻ってくる利益も少ないわけです。

「国債」の場合は、国は利益はあげませんが、国が行う事業のためにお金が働き、税金から利子としてお金が私たちのもとへ戻ってくる仕組みです。

 

「投資」を通じてお金を働かせることは、社会貢献へとつながる!?

お金を働かせることは、決して悪いことではありません。

例えば、今コロナショックで国はお金が足りない状況です。だから国債を発行する。その国債を買う。そのお金がコロナ対策に使われる。

成長にはお金が必要だから、株式を通じてお金を投じれば、

  • 自分のお金が働き、経済活動によってその国・企業が成長する
  • その国や企業が成長すれば、その分ちゃんと利益としても戻ってくる

投資を通じてお金を働かせることで国や企業に貢献し、ひいては経済活動をよりよい方向に動かすことなるのです。「タンス預金」ではできないことです。

 

投資の「リスク」も正しく理解!「儲ける」ではなく「増やす」意識

直接投資する金融商品は、「預金」と大きな違いがあります。

株や国債、社債、投資信託といった金融商品は、需要と供給をもとに(それ以外にも要因はありますが)評価され、「価額」が決められます。その時々によって、評価、つまり価額は変動します。この価額の変動のことを「リスク」といいます。

「リスク」というと、怖いという印象を持つかもしれませんが、「リスク」は危険度というわけではありません。

  • 評価、つまり価額の変動が大きいもの=ハイリスク
  • 変動が小さいもの=ローリスク

投資で儲ける理屈は簡単です。
評価が低い時(価額が安い時)に買って、評価が高いとき(価額が高い時)に売る。これを続けていくことは、投資ではなく「投機」です。

ただ「儲けよう」と思えば価額の変動を予測することですが、貯蓄残高を増やす必要がある時、私が相談者に提案するのは「投機」ではなく「投資」です。

 

分散&長期投資でお金を「増やす」

「増やすための投資」のポイントは2つです。

① 分散投資

どこの企業がお金をたくさん成長させてくれそうか、それを判断するのはプロでも非常に難しいところです。なので、難しいということを前提に、一つの企業に絞って投資するのではなく、複数の企業に投資することで総合的にお金を増やす方法が「分散投資」です。

「分散投資」なら、例えどこかの企業の調子が悪くても、別の好調な企業でその分をカバーしながら、総合的にお金を増やしていくことができます。

「分散投資」をするなら、「投資信託」がおすすめです。運用会社が工夫を凝らして企業や国などを組み合わせて「分散投資」ができる商品だからです。

② 長期投資

短い期間で売り買いするのではなく、例えば10年といった、長い期間継続的に投資を行う方法です。投資商品は短期的には価額が上がったり下がったり変動しますが、価額を長期的にみると、多くは右肩上がりに成長し、上昇しています。長期的に投資することで、結果お金は増えることが多いのです。

このように、上手に「分散投資」して「長期」で行うことで、じっくりと着実にお金を増やしていくことができるのです。
実際に相談者たちも、分散&長期投資でお金を増やすことができています。

 

まとめ

投資は怖いものでも、危ないものでもありません。正しく理解して、上手につきあえば、お金を増やすことができるだけでなく、国や企業の成長や経済活動にも関わることができます。

長期的に使わなくていいお金は「投資」をして増やし、短期的に使う予定のあるお金は「貯蓄」でと、ライフプランに合わせて、賢く使い分けていきましょう。

FPサポート研究所では、ライフプランに合わせて、投資のサポートも行なっています。また、投資やお金についての知識を楽しく、わかりやすく学べるセミナーも定期的に開催しています。ぜひお気軽にご参加ください。

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